アピリッツ(4174)は10倍株銘柄に成長する可能性があるのか?
株価が大きく上昇していくには「割安 x 成長 x モメンタム」が必要になります
そこでこの記事では、アピリッツは継続的に成長していくのかを分析していきます

市場は東証スタンダード
有価証券報告書
連結
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
2022 | 4,795 | – | 28.37 |
2023 | 7,323 | 52.72 | 52.22 |
2024 | 8,427 | 15.08 | 94.32 |
2025 | 9,008 | 6.89 | 11.20 |
銘柄選定
時価総額
時価総額 = 株価 x 発行済み株式総数
2025年6月16日の終値で「753円」
また発行済株式総数は「4,158,762」
そうすると
「753 x 4,158,762 = 3,131,547,786」



時価総額は「約31億」
売上高成長率(年平均成長率)
売上高成長率 = (当期売上高-前期売上高)/ 前期売上高 x 100
減益は許容するが減収は許容しない
CAGR(年平均成長率)10%以上、もしくは20%以上でスクリーニング
(2025年の売上高)/(2022年の売上高)で出された数値に√を2度
「9,008 / 4,795 = 1.88」
「1.88」に√を2度あてて出た数値に「-1」をして%を出すと



年平均成長率は「17.07%」
株価売上高倍率(PSR)
PSR(株価売上高倍率) = 時価総額 / 売上高
時価総額「31億」に対して売上高「90億」
つまり



株価売上高倍率は「0.35倍」
PEGレシオ
PEGレシオ = PER / EPS成長率
PER = 株価 x 1株当たり当期純利益
ということで、「753 / 11.20 = 67.23」
EPS成長率の計算式は以下の通り


この計算式に当てはめるとEPS成長率は「〇年後のEPSの方が下がっている」ので計測できない
。。。
つまり



PEGレシオは「計測不可能」
銘柄選定まとめ
現在のアピリッツのステータスは以下の通り
項目 | 値 |
---|---|
時価総額 | 31億 |
年平均成長率 | 17.07% |
株価売上高倍率 | 0.35倍 |
PEGレシオ | – |
そして以下がスクリーニングの例
項目 | 例1 | 例2 | 例3 |
---|---|---|---|
時価総額 | 100億円以下 | 300億円以下 | 500億円以下 |
年平均成長率 | 30%以上 | 20%以上 | 10%以上 |
株価売上高倍率 | 1倍以下 | 2倍以下 | 3倍以下 |
PEGレシオ | 1倍以下 | 1.5倍以下 | 2倍以下 |
2026年の連結業績予想
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
第2四半期(累計) | 5,174 | 22.6 | 33.09 |
通期 | 10,464 | 16.2 | 92.95 |
「営業利益」「経常利益」「当期純利益」は以下の通り
年度 | 営業利益 (百万円) | 前年比 (%) | 経常利益 (百万円) | 前年比 (%) | 当期純利益 (百万円) | 前年比 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|
第2四半期 (累計) | 215 | – | 210 | – | 132 | – |
通期 | 610 | 229.0 | 600 | 223.4 | 372 | 710.6 |
今後の見通し
当社グループの属するデジタル・トランスフォーメーション(DX)市場は、今後も引き続きDXへの取組みの強化・拡大による大きな変革期にあり、クラウド、AI、IoT、ビッグデータ等へのIT投資意欲は依然として高く、市場は今後も拡大していくと予測しております。
また、DX進展の担い手であるデジタル人材の需要は高まる一方、今後さらにIT技術者の不足は深刻さを増していくものと考えられます。
当社グループは若手エンジニアを始めデジタル人材が多数在籍しており、今後も採用を強化する方針であることから、長期的な人材への投資・教育が必要であると考えております。従業員1人1人の成長が事業成長及び社会貢献へ繋がる事を鑑み、「アピリッツVISION2030」を掲げ、人と事業が継続して成長できる環境作りを行ってまいります。
具体的には組織における横串のコミュニティを活性化し、相互理解や助け合い文化の促進を行う「共創・共
学」、学びの継続ができる環境構築によりデジタル人材の育成を行う「人材育成」、学びを継続することによる「生産力向上」の3つの要素により実現できるものと考えており、最終的に多くのサービス開発をとおして、社会に多数のデジタル人材を輩出することで「豊かな社会」の実現を目指してまいります。
(Webソリューション事業)
市場環境は企業のDXへの意識の高まりとともに引き続きIT投資への流れは継続すると予想されます。また、案件の大型化やワンストップで請負う企業の開発内製化支援を望むニーズも強まっております。
当社グループとしましては、かねてより提供している「ワンストップソリューション(企画から開発・保守まで一気通貫で対応するサービス)」を継続しながら、さらなる案件の大型化に対応できる体制の強化や人材の教育支援を加速させることにより生産力を向上させ、特に大型の開発やコンサルティングサービスの分野に注力していく方針であります。
なお、「1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」に記載のとおり、今回の不採算プロジェクトの発生を契機に、開発プロジェクトにおけるミドルマネジメント層の充実やプロジェクトの問題点を的確にエスカレーションできる体制の強化を進めており、プロジェクト体制・収益性ともに、来期以降は不採算プロジェクトの影響は残らない見込みであります。
(デジタル人材育成派遣事業)
デジタル人材育成派遣事業においては、引き続きDX関連領域を中心としてデジタル人材の不足が継続すると予想されます。
当社グループとしましては、未経験に近い人員を採用・教育し、質の高いデジタル人材を輩出していくことに注力してまいります。
また、中長期的に子会社であるY’s社が展開する教育プログラム「WebMasters」のさらなる拡大を進めてまいります。
(オンラインゲーム事業)
オンラインゲーム事業においては、オンラインゲーム市場全体としては停滞気味である一方、「推し活」と呼ばれるユーザーの消費行動は活発なものとなっており、「推し活」市場は今後も伸長していくことが期待されます。
当社グループとしましては、受託開発の請負等による安定的な収益基盤の確保やゲームタイトル運営のコスト最適化による安定した利益獲得体質の強化を引き続き行いながら、『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』等の運営、ファンコミュニティサイトの企画・開発・運営により得たノウハウを活かして、「推し活」分野に注力していく方針であります。また、それぞれの事業において注力するサービスを明確にし、より推進力をもって事業拡大を進めるため、各事業において管掌するサービスの組み替えを進めてまいります。
その一環として、「3.連結財務諸表及び主な注記(5)連結財務諸表に関する注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおり、株式会社ムービングクルー(以下、「ムービングクルー」)の吸収合併を予定しております。吸収合併により、ムービングクルーが行っているファンコミュニティサイト等の企画・開発・運営を中心とした「推し活」領域をオンラインゲーム事業で管掌します。
これにより、親和性の高い「推し活」とオンラインゲーム事業におけるIPビジネスのさらなるシナジーの発揮を見込んでおります。
なお、ムービングクルーが行っている「受託開発」領域は引き続きWebソリューション事業の管掌で行います。
さらに、デジタル人材育成派遣事業では、人材派遣先の事業領域に合わせる形で、Webソリューション事業とオンラインゲーム事業のそれぞれに管掌を移し、事業領域とその管掌を明確にすることで、推進力を高めてまいります。加えて、成長戦略の一つとして掲げているM&Aにより、優秀な人材の確保および事業規模の拡大を図ってまいります。
足元では案件のソーシングを常に行っており、早期に実現できるよう進めてまいります。
この結果、翌連結会計年度(2026年1月期)の連結業績の見通しにつきましては、売上高10,464百万円、営業利益610百万円、経常利益600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益372百万円を計画しております。
なお、上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。今後の業況変化等により、業績予想の修正が必要になった場合は、速やかにお知らせいたします。
株式会社アピリッツ「2025年1月期決算短信〔日本基準〕(連結)」より
アピリッツの将来性
キャッシュフロー
資産
流動比率
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 x 100
「4,444,578 / 2,184,166 * 100 = 203.5%」



流動比率は「203.5%」