スプリックス(7030)は10倍株銘柄に成長する可能性があるのか?
株価が大きく上昇していくには「割安 x 成長 x モメンタム」が必要になります
そこでこの記事では、スプリックスは継続的に成長していくのかを分析していきます
市場は東証プライム
有価証券報告書
概況
連結会社
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
2020 | 11,843 | – | 67.08 |
2021 | 25,901 | 118.7 | 85.41 |
提出会社
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
201 | 8,504 | – | 53.81 |
2018 | 10,451 | 22.9 | 97.06 |
2019 | 11,410 | 9.18 | 103.51 |
2020 | 11,843 | 3.79 | 68.14 |
2021 | 13,362 | 12.83 | 79.16 |
銘柄選定
連結での成績が3期以上になった時に連結の業績から計算する
時価総額
時価総額 = 株価 x 発行済み株式総数
スプリックスは2021年11月12日付で2021年9月期の決算短信を出していますが時間が経っているので2022年2月1日の終値「1,486円」を使用
またその時の発行済株式総数は「17,473,950」
そうすると
「1,486 x 17,473,950 = 25,966,289,700」
時価総額は「約259億」
売上高成長率(年平均成長率)
売上高成長率 = (当期売上高-前期売上高)/ 前期売上高 x 100
減益は許容するが減収は許容しない
CAGR(年平均成長率)10%以上、もしくは20%以上でスクリーニング
(2021年の売上高)/(2017年の売上高)で出された数値に√を2度
「13,362 / 8,504 = 1.57」
「1.57」に√を2度あてて出た数値に「-1」をして%を出すと
年平均成長率は「11.9%」
株価売上高倍率(PSR)
PSR(株価売上高倍率) = 時価総額 / 売上高
時価総額「259億」に対して売上高「133億」
つまり
株価売上高倍率は「1.94倍」
PEGレシオ
PEGレシオ = PER / EPS成長率
PER = 株価 / 1株当たり当期純利益
ということでPERは「1,486 / 79.16 = 18.77」
EPS成長率の計算式は以下の通り
この計算式に当てはめるとEPS成長率は「0.101」つまり「10.1%」
。。。
つまり
PEGレシオは「1.85」
銘柄選定まとめ
現在のスプリックスのステータスは以下の通り
項目 | 値 |
---|---|
時価総額 | 259億 |
年平均成長率 | 11.9% |
株価売上高倍率 | 1.94倍 |
PEGレシオ | 1.85 |
そして以下がスクリーニングの例
項目 | 例1 | 例2 | 例3 |
---|---|---|---|
時価総額 | 100億円以下 | 300億円以下 | 500億円以下 |
年平均成長率 | 30%以上 | 20%以上 | 10%以上 |
株価売上高倍率 | 1倍以下 | 2倍以下 | 3倍以下 |
PEGレシオ | 1倍以下 | 1.5倍以下 | 2倍以下 |
2021年9月期 決算短信
2022年9月期の業績予想
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
通期 | 29,546 | 14.1 | 102.45 |
「営業利益」「経常利益」「当期純利益」は以下の通り
年度 | 営業利益(百万円) | 前年比(%) | 経常利益(百万円) | 前年比(%) | 当期純利益(百万円) | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
通期 | 2,699 | 10.8 | 2,706 | 11.2 | 1,755 | 19.6 |
今後の見通し
当社グループが軸足を置く日本国内の教育サービス市場は、少子化による学齢人口の減少、サービス提供におけるICT化の拡大などを背景として、競争が激しさを増している状況です。
当社グループにおける学習塾サービスは、個別指導の「森塾」、「自立学習RED」に加え、株式会社湘南ゼミナールが運営する集団指導の「湘南ゼミナール」、大学受験指導の「河合塾マナビス」他、前期よりサービスを開始したオンライン個別指導の「そら塾」等、これまで以上に業態が充実し、マーケットの多様なニーズに応じたサービス展開が可能となっております。
「森塾」については、2022年9月期には株式会社スプリックスの運営する「森塾」で15教室新設する予定で、株式会社湘南ゼミナールの運営する「森塾」で新設予定の1教室と既存教室を加え、2022年9月末にグループ全体で191教室となる見込みです。
在籍生徒数については、コロナ禍軟調であった生徒募集の回復に加え2022年9月期開校教室の寄与等により堅調に推移する見込みであります。
2022年9月末の「湘南ゼミナール」の教室数は181教室、「河合塾マナビス」の教室数は50教室となる予定です。
「自立学習RED」については、株式会社明光ネットワークジャパンとの連携を強化し、積極的なFC展開を進め、年間44教室の増加を目指します。
これによって、2022年9月末の教室数は208教室となる予定です。
「そら塾」については、前期実施した広告宣伝費効果などにより、更なる生徒獲得を見込んでおります。
教育関連サービスにおいては、塾用教材「フォレスタシリーズ」の好調な販売が継続すると思われることに加え、新たに「フォレスタプラス」を販売開始する事等により堅調な推移を見込んでおります。
また、「東京ダンスヴィレッジ」の2校舎目となる新宿校を新宿エリア最大級の規模で新規開校し、更なる事業拡大を図るものであります。
また、子会社である株式会社プログラミング総合研究所における「プログラミング能力検定(プロ検)」でのサービス開発や、EdTech領域での研究開発も引き続き積極的に実施して参ります。
これらによって、2022年9月期連結会計期間における当社グループの業績は、連結売上高、29,546百万円(前期比14.1%増)、連結営業利益、2,699百万円(前期比10.8%増)、連結経常利益、2,706百万円(前期比11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益、1,755百万円(前期比19.6%増)を見込んでおります。
また、当社が重要な指標と考えるEBITDA(=営業利益+のれん償却+減価償却費)は、3,917百万円(前期比15.7%増)を見込んでおります。
株式会社スプリックス「2021年9月期決算短信 日本基準 連結」より
「PER vs PBR」2次元グラフ
2022年2月1日の「終値」を参考にしています
銘柄 | 株価 | 1株当たり純利益 | 1株当たり純資産 | PER | PBR |
---|---|---|---|---|---|
スプリックス | 1,486 | 85.41 | 516.46 | 17.4 | 2.88 |
明光ネットワークジャパン | 561 | 45.47 | 399.67 | 12.34 | 1.4 |
東京個別指導学院 | 599 | 4.66 | 155.33 | 128.54 | 3.86 |
早稲田アカデミー | 995 | 33.13 | 583.59 | 30.03 | 1.7 |
チャート推移
安値「1,321円」
高値「1,812円」