サイバートラスト(4498)は10倍株銘柄に成長する可能性があるのか?
株価が大きく上昇していくには「割安 x 成長 x モメンタム」が必要になります
そこでこの記事では、サイバートラストは継続的に成長していくのかを分析していきます
市場は東証マザーズ
有価証券報告書
連結
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
2019 | 4,168 | – | 57.34 |
2020 | 4,421 | 6.07 | 95.82 |
2021 | 4,895 | 10.72 | 111.7 |
2019年12月18日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行った
SBテクノロジーの子会社で認証・セキュリティーサービスなどを手掛ける
連結子会社にはリネオソリューションズ
銘柄選定
時価総額
時価総額 = 株価 x 発行済み株式総数
株価をチェックしたのが2022年1月7日だったので6日の終値「2,902円」を利用
また発行済株式総数は「3,660,600」
そうすると
「2,902 x 3,660,600 = 10,623,061,200」
時価総額は「約106億」
売上高成長率(年平均成長率)
売上高成長率 = (当期売上高-前期売上高)/ 前期売上高 x 100
減益は許容するが減収は許容しない
CAGR(年平均成長率)10%以上、もしくは20%以上でスクリーニング
(2021年の売上高)/(2019年の売上高)で出された数値に√を2度
「4,895 / 4,168 = 1.17」
「1.17」に√を2度あてて出た数値に「-1」をして%を出すと
年平均成長率は「4.00%」
株価売上高倍率(PSR)
PSR(株価売上高倍率) = 時価総額 / 売上高
時価総額「106億」に対して売上高「48.9億」
つまり
株価売上高倍率は「2.17倍」
PEGレシオ
PEGレシオ = PER / EPS成長率
PER = 株価 / 1株当たり当期純利益
ということでPERは「2,902 / 111.7 = 25.98」
EPS成長率の計算式は以下の通り
この計算式に当てはめるとEPS成長率は「0.395」つまり「39.5%」
。。。
つまり
PEGレシオは「0.66」
銘柄選定まとめ
現在のサイバートラストのステータスは以下の通り
項目 | 値 |
---|---|
時価総額 | 106億 |
年平均成長率 | 4.00% |
株価売上高倍率 | 2.17倍 |
PEGレシオ | 0.66 |
そして以下がスクリーニングの例
項目 | 例1 | 例2 | 例3 |
---|---|---|---|
時価総額 | 100億円以下 | 300億円以下 | 500億円以下 |
年平均成長率 | 30%以上 | 20%以上 | 10%以上 |
株価売上高倍率 | 1倍以下 | 2倍以下 | 3倍以下 |
PEGレシオ | 1倍以下 | 1.5倍以下 | 2倍以下 |
2022年3月期 決算短信
2022年3月期の連結業績予想
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
通期 | 5,396 | 10.2 | 99.64 |
「営業利益」「経常利益」「当期純利益」は以下の通り
年度 | 営業利益(百万円) | 前年比(%) | 経常利益(百万円) | 前年比(%) | 当期純利益(百万円) | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
通期 | 586 | 2.2 | 596 | -16.7 | 395 | -3.2 |
今後の見通し
2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
当社グループにおいては「売上高」及び本業の収益性を図る「営業利益及び営業利益率」を経営の最重要指標と考えております。2022年3月期における新型コロナウイルス感染拡大による当社グループへの影響については、現時点での感染状況からは当社グループへの大きな影響は見込んでいないものの、今後、変異株の大流行等により感染状況に大きな変化が生じた場合には当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。
このような状況下で、テレワークの普及、脱ハンコ、オンライン化、非対面化など新たな生活様式への対応といった企業のデジタル技術の活用などDX推進の動きは引き続き加速していくものと考えております。
2022年3月期の売上高は、認証・セキュリティサービスでは、「デバイスID」は企業向けのリモートアクセス、クラウドシングルサインオン等を展開するパートナーとの協業に加え、新たにGIGAスクール市場でのパートナーとの協業を推進、強化する結果、増収を見込んでおります。
また、「iTrust」は引き続き電子契約を含む書面の電子化に注力するとともに、本人確認サービスでは口座開設のデジタル化をはじめ、証券やクレジットカードなど金融サービス利用開始時の本人確認のデジタル完結に注力することで増収を見込んでおります。
2020年10月より販売開始したSSL/TLSサーバー証明書の新サービス「SureServer Prime」の販売促進に注力する一方で2021年4月から適用される「収益認識に関する会計基準」の影響で売上高の計上方法が変更となること等からサーバー証明書は前期比でやや減少を見込んでおります。
なお、システムインテグレーションの大口受託案件の発生は見込んでおりません。
これらの結果、サービス提供分類におけるリカーリングサービスは増加を見込むもののプロフェッショナルサービスが減収を見込むため、認証・セキュリティサービス全体で2022年3月期は2,971百万円(前期比1.6%増)を計画しております。
Linux/OSSサービスでは、引き合いの状況から長期保守が必要な産業用サーバー/PC向けLinuxOSのサポート案件の増加を見込んでおります。
また、企業内サーバーなどで多用されているCentOS等のLinuxOS旧バージョンのサポート終了による延長サポートにおいて、前期に受注した通信事業者向け大型案件が本格スタートするとともに、新
規案件も増加傾向であること、及び統合システム監視ソフトウエア「MIRACLE ZBX」の案件が増加することを見込むことに加え、DX化が進む中、情報システムのサイバーセキュリティ対策が経営リスクとして重要視される市場動向において、2021年4月に販売開始した新製品の脆弱性管理ソリューション「MIRACLE Vul Hammer」とセキュリティ関連製品の販売増を見込んでおります。これらの結果、Linux/OSSサービス全体で2022年3月期は1,302百万円(前期比18.8%増)を計画しております。
IoTサービスでは、連結子会社のリネオソリューションズ社の売上が通期で連結売上高に寄与すること、前期にコロナ禍の影響で時期見直し等があった従来の組込み受託開発案件が一部受注見込みであること、前期に自動車産業、一部産業機器メーカーを中心に実施中の評価案件やコンサルティング案件が進捗、今年度も継続するとともに「EM+Plus」、「Secure IoT Platform」のライセンス、サービス提供を計画しております。
これらの結果、IoTサービス全体で2022年3月期は1,122百万円(前期比28.3%増)を計画しております。
なお、令和2年度産業技術実用化開発事業費補助金「地域分散クラウド技術開発事業」に基づいて開発が進んだIoT機器向けの大規模認証局を活用した実証実験は2022年3月期までに商用化を開始予定であり、2023年3月期以降のIoTサービスの成長に向けた活動も計画しております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響につきましては、先行き不透明な状況であることから、上記見通しは収束時期及び社会情勢によって変動する可能性があります。
また、上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。
サイバートラスト株式会社「2021年3月期決算短信 日本基準 連結」より
「PER vs PBR」2次元グラフ
2022年1月6日の「終値」を参考にしています
銘柄 | 株価 | 1株当たり純利益 | 1株当たり純資産 | PER | PBR |
---|---|---|---|---|---|
サイバートラスト | 2,902 | 111.7 | 1,052.7 | 25.98 | 2.76 |
ソリトンシステムズ | 1,310 | 78.27 | 377.64 | 16.74 | 3.47 |
SBテクノロジー | 2,403 | 120.25 | 902.72 | 19.98 | 2.66 |
NECネッツエスアイ | 1,772 | 105.73 | 830.47 | 16.76 | 2.13 |
チャート推移
安値「2,790円」
高値「11,220円」