Chatwork(4448)が発表した中期経営計画は達成する可能性があるのか?
どこまで計画されているのか、どれだけ確認できるのかが気になります
そこでこの記事では、チャットワークが発表した中期経営計画が現実に達成していくのかを分析していきます
経営計画のデータは「2020年12月期決算説明資料」を元にしています
目次
計画している目標
売上高
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) |
---|---|---|
2021 | 2,564 | 前年度比30%以上を目標 |
2022 | ||
2023 | ||
2024 | 10,000 |
2021-2024年でCAGR40%以上の売上成長を実現する場合、
CAGR = (2024年の売上高)/(2021年の売上高)で出された数値に√を2度、その後に-1をして%を出す
「10,000 / α = 3.9(40%以上になるなら3.9以上)」
α = 2,564
達成に必要な経営指標
Product-Led Growth戦略
主要KPI「ユーザー数(無料+有料ユーザー)」
中期戦略
- 併存する2つのモデルの統合と整備
- マーケティング施策の拡大
- プロダクトマーケティング施策の拡大
- 中小企業に対する認知・ブランディング施策の拡大
Horizontal x Vertical戦略
主要KPI「アクティブ指標(DAU/MAU、活用度)」
中期戦略
- Vertical領域の選定とその検証
- 検証済み領域のマーケティング・CS展開
- プロダクトの機能強化と特定領域サービスとの連携
- 多用な業界・業種に対応したDXソリューションの提供
DXソリューション戦略
主要KPI「ARPU(アカウント課金、周辺事業)」
中期戦略
- 新規サービスの立ち上げと拡大(自社開発・M&A・アライアンス等)
- DXアドバイザリーサービスの検証
- プロダクトの機能拡張と新規プロダクトの提供
- 中小企業に対する総合DXソリューションの提供
事業ポートフォリオマネジメント
各事業を「新規・将来」「重点」「収益基盤」「ノンコア」に資源適正配分
重点: Chatwork事業
キャッシュフローマネジメント
「ROE」と「ROIC」は「バフェット・コード」を参考にしています
「CCC」は「ザイマニ」で確認しています
ROE
ROE = 当期純利益 / 自己資本(期中平均) × 100
バフェット・コードを確認してみると
ROEは「11.6%」
ROIC(投下資本利益率)
ROIC = (営業利益 ×(1 – 実効税率))/(株主資本 + 有利子負債(負債合計))
税率については「国税庁の法人税の税率」を参照
バフェット・コードを確認してみると
ROICは「11.7%」
CCC
CCC = 「売上債権回転日数 + 棚卸資産回転日数 – 仕入債務回転日数」
ザイマニを確認してみると
CCCは「29.8日」
「成長性 vs 収益性」2次元グラフ
数値はザイマニの財務分析より