松屋アールアンドディ(7317)は2020年に10倍株銘柄、テンバガーを達成しています
そこでこの記事では、松屋アールアンドディーの株価が上がり始めた頃を分析していきます

事業内容
- 縫製自動機事業
- 縫製品事業
ビジネスモデル
縫製自動機事業
- 高性能全自動ミシン
- 大型レーザー裁断機
- シリコン接着材自動塗布機
- その他、縫製関連周辺機器
縫製品事業
- 血圧計腕帯
- カーシートカバー
- ストラップ
- エアバッグ
2020年度の有価証券報告書
テンバガーを達成したのは2020年ですが、マザーズに上場したのも2020年なので「新規上場申請のための有価証券報告書」の情報で数字を出して見ます
概況
年度 | 売上高(百万円) | 前年比(%) | 1株当たり当期純利益 |
---|---|---|---|
2015 | 1,078 | – | 6.82 |
2016 | 1,129 | 4.73 | -21.98 |
2017 | 1,506 | 33.39 | 26.19 |
2018 | 1,476 | -1.99 | 98.10 |
2019 | 2,239 | 51.69 | 18.55 |
※2019年3月27日付で普通株式1株につき1,000株の割合で株式分割を反映
銘柄選定
時価総額
上場とテンバガー達成した年が同じなので株価は初値で計算すると「838円」
また発行済株式総数は「2,598,500」
そうすると
「838 x 2,598,500 = 2,177,543,000」

売上高成長率(年平均成長率)
減益は許容するが減収は許容しない
CAGR(年平均成長率)10%以上、もしくは20%以上でスクリーニング
「2,239 / 1,078 = 2.08」
「2.08」に√を2度あてて出た数値に「-1」をして%を出すと

株価売上高倍率(PSR)
時価総額「22億」に対して売上高「22億」
つまり

PEGレシオ
ということでPERは「838 / 18.55 = 45.18」
EPS成長率の計算式は以下の通り

この計算式に当てはめるとEPS成長率は「0.28」つまり「28%」
。。。
つまり

銘柄選定まとめ
この時の松屋アールアンドディのステータスは以下の通り
項目 | 値 |
---|---|
時価総額 | 22億 |
年平均成長率 | 20.09% |
株価売上高倍率 | 1.00倍 |
PEGレシオ | 1.61 |
そして以下がスクリーニングの例
項目 | 例1 | 例2 | 例3 |
---|---|---|---|
時価総額 | 100億円以下 | 300億円以下 | 500億円以下 |
年平均成長率 | 30%以上 | 20%以上 | 10%以上 |
株価売上高倍率 | 1倍以下 | 2倍以下 | 3倍以下 |
PEGレシオ | 1倍以下 | 1.5倍以下 | 2倍以下 |
チャート推移

2020年4月6日に上場してから11月27日まで上昇し続けテンバガー達成
2020年1月4日の安値「807円」
2020年11月27日の高値「8,270円」
まとめ
2020年の新規上場申請のための有価証券報告書からの情報で「時価総額」「年平均成長率」「株価売上高倍率」「PEGレシオ」を計算しました
このうち4項目全てが該当していました
また2017年の売上高から2018年の売上高が減収しましたが、その次の2019年に大きく増収もしています
松屋アールアンドディのIPO公募価格は「910円」でしたが初値「838円」と公募価格を下回ってしまい一時は805円まで下落
ただ、コロナウイルス対策として上場直後に「防護服、マスク等のメーカー向けにレーザー裁断機の販売を開始いたしました」と柔軟な動きがテンバガー達成に影響したか
